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2016年5月

2016年5月30日 (月)

運動で体質改善は出来る?~運動とストレス~

今回は運動とストレスの関係についてご説明します。

ストレス発散のために運動やスポーツを行うこと自体は、とても健全な行為です。私自身も運動後は高揚感が得られ、気持ちがすっきりします。それに、飲酒や喫煙、パチンコ等によるストレス解消よりも健康に良さそうなイメージもあります。
そこで、ストレスを自覚しているときの身体の状態を、今一度整理していきたいと思います。

脳がストレスを認識すると、太古の記憶(狩猟、飢餓、厳しい天候への対応など)が自律神経を介して身体を緊張モード(交感神経優位)に切り替えていきます。

獣との戦いでは血管が収縮して呼吸が浅くなり筋肉は過緊張に、飢餓への備えとして内蔵(特に消化器系)は機能を制御し、寒さへの備えとして血圧や心拍を上昇させます。

現代人は狩猟で命の危険を感じることもなく、食の不安もほとんどないと思いますが、それらの記憶の影響で、何もしていないとふと不安になったり、将来への根拠のない不安で落ち込んだりと、負の感情が心を支配してしまうものです。

また、現代人には対人関係によるストレスが大きく、現状への不満や、自己重要感という欲を常に抱えています。そのような様々なストレスが交感神経を優位にし、無意識のうちに身体を緊張モードに切り替えているのです。

そしてその状態が続くと、顆粒球(※1)が増大し、ステロイドホルモン(※2)が大量に分泌されるため免疫機能が抑制され、活性酸素(※1)によって身体の細胞が傷つき、血糖値が上昇し、各所に炎症が起こりやすくなります。

これがストレスを自覚している身体の状態です。そして運動も交感神経が発動している状態なので、ストレス時と同様に血管が収縮し、血糖値や血圧が上昇し、活性酸素が発生します。このような状態では、歩行程度でも身体へのダメージが避けられません。ゴルフ中の突然死等がわかりやすい事例だと思います。

自然豊かな環境で気持ちを落ち着かせる、絵画や音楽を楽しむ、太陽を浴びながら深呼吸する、ゆっくりお風呂につかる、美味しいものを食べる、笑う、熟睡するといった行為なら、いずれも副交感神経を優位にして、ダメージを負った身体を回復させてくれます。

運動による高揚感は脳で分泌されるドーパミンという快楽物質によるもので、これまでのコラムで述べてきたようにドーパミンには依存性が強く、刹那的な発散方法と言えます。

もちろん、運動によって得られる高揚感、達成感、笑顔、その間ストレスを忘れられるという現象を否定するつもりはありませんし、私も基本的に運動は嫌いではありません。

ただ、以上の理由から、運動やスポーツはなるべくストレスがない時に行って、身体へのダメージを避けた方がよいという事実を今回のコラムでご紹介しました。

(※1) 顆粒球、活性酸素・・顆粒球は白血球の細胞の一種で、同じく白血球の一種であるリンパ球がウイルスや癌細胞に対して抗体をつくり処理するのに対し、顆粒球は主にウイルスより大きい菌を担当し標的を捉え自爆して処理します。

リンパ球は副交感神経発動時に分泌され、顆粒球は交感神経発動時に分泌されることが近年わかっています。この処理を行うときに炎症が発生し、たくさんの酸素供給を必要とするために活性酸素を生み出します。

この変性した活性酸素は殺菌作用があると同時に炎症を伴って周辺の細胞を傷つけ、癌をはじめあらゆる病気のときに活性酸素を伴っています。

(※2) ステロイドホルモン・・ストレスホルモンとも言われ、ストレスを感じたときに副腎から分泌されるホルモンの総称です。このホルモン分泌によって、体温を鎮め、免疫を抑制し、血糖値を安定させること等で、体内に発生した炎症(内臓器官も含む)を鎮める抗炎症作用が期待できます。

ただ、分泌が続くと免疫抑制作用によってリンパ節を萎縮させたり、ステロイドホルモンの一種である糖質コルチコイドが身体を糖化させてしまいます。この糖化により、例えばコレステロールと粘着→変性を起こし悪玉コレステロール値が高くなる原因となったり、リンパ球との糖化で免疫力を落としたり、鉄分との糖化で貧血や冷え性を招いたり、靭帯や関節等との糖化で節々が硬くなる原因となります。

また、更に分泌が続くと、ステロイドホルモンそのものが枯渇して炎症にさらされやすい身体になります。ストレスが続いたときと糖質摂取が続いたときに、糖化は起こりやすくなります。

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2016年5月26日 (木)

運動で体質改善は出来る?生活習慣病と薬のリスク

生活習慣病で多いのが高血圧、糖尿病、高脂血症等です。高血圧なら脳血管障害、糖尿病はあらゆる病気の予備軍、高脂血症は肥満、と二次的障害や合併症の危険性が叫ばれています。

有酸素運動や筋肉をゆっくり伸ばすストレッチは、血圧を下げる、循環器系を強化する、血糖値を下げる、のに効果的だと言われています。

しかし、有酸素運動やストレッチを定期的に行っても、一向に値が下がらない方も多いようです。逆に有酸素運動などを行わなくても、それらの値に問題のない方もいます。つまり運動不足がこれらの数値異常の原因でないし、運動で体質が改善できるわけでもない、と言えます。

血圧が高いのは、交感神経優位な状態が続くことで筋肉や血管が収縮し続け、末端まで血液を送る必要が生じたことで心臓や血管の収縮力が強まったからです。
血糖値について言えば、誰でも運動時には交感神経が優位になって糖が分泌され、糖質を摂取すると血中に糖が分泌されて濃度が上がります。本来は一定まで上がった後、膵臓からインシュリンホルモンが分泌されて血糖値は下がるはずです。しかし、交感神経優位な状態が続くと身体が戦闘体制になり、副腎から血糖値を上昇させるアドレナリンが分泌され、血糖値は高いままになります。

このように交感神経優位な状態が続くことにより血圧や血糖値が上がります。そして、交感神経を優位にする原因はストレスなのです。

高血圧予防に減塩を!と言われていますが、減塩を実践しても高血圧の方はたくさんいます。むしろ減塩により身体が冷えるので、温めるために血流を上げようとして反って血圧が上がるのです。確かに糖尿病の方は糖質過多であることが多いのですが、糖質摂取量をコントロールしてもなかなか血糖値が下がらない方もいます。

ストレスを抱えている限り、根本的に“交感神経の割合=自律神経のバランス”は安定しないのです。

運動は交感神経を優位にします。ストレスが無ければ運動後はスムーズに副交感神経へと切り替わり、運動中に上昇した心拍も血圧も血糖値も緩やかに下がっていくので問題ありません。しかし、ストレスがあると交感神経優位な状態が続くので、数値は高いままです。
これらの値を問題視して、異常とか病気と捉えて運動や薬などの対処療法で下げようとせず、自律神経は必要があってこの値に引き上げているということを理解し、ストレスに対処することを主眼にすべきです。
値が下がらないからと運動の強度や頻度を上げてしまうと、心臓に負担をかかり、心肥大や虚血性心疾患を併発するリスクが高まります。

薬について言えば、摂取している間は値が下がりますが、継続摂取は交感神経を優位にして身体を冷やし、腎臓や肝臓に負担をかけるので、根治を遠ざけ他のリスクを増長させてしまいます。まして、薬を服用しながら体質改善の為に定期的な運動をするならば、更に改善は望めず、リスクしかないと言えます。

次回は運動とストレスについてさらに解説していきます。

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2016年5月24日 (火)

協会URL変更等のお知らせ

日本徒手整体トレーナー認定協会HPのURLが新しくなりました!              こちらになります。  ↓                                             http://nihon-toshuseitai.in.coocan.jp/

「誰でも受けられるわかりやすい東洋医学講座」を開講中!

一般的に難解とされる東洋思想、東洋医学を素人の方にもわかり易く現代生理学の観点から解説します。
他、経絡施術の使い方、背骨と症状から見る診断法、歴史、症状別、陰陽五行論を初めての方でも楽しく学べる内容として、なるべく簡潔に伝授することは我々の使命感とも考えています。
深く掘り下げようと思えばどこまでもできますが、これからの時代、家庭で誰でも出来る東洋医学としてもうひとつの選択肢があっても良いと思います。 これだけ合理的で確立された素晴らしい思想はもっと世の中になじみがあって良いのではないかと思うのです。
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詳しくは、

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2016年5月11日 (水)

書籍化のご紹介

こんにちは!院長の佐々木です。

以前にもご紹介させていただきましたが、遠井保険事務所様から毎月定期発行しています私書き下ろし健康コラム「知って得する身体の歪み」が大学教育出版から書籍化予定です。

当初は春の予定でしたが、こちらからの加筆、変更が少なからず加えられたり出版社側からの修正箇所も校正段階で数多ご指摘を受け、原稿完成はあともう一息のところまで来ています。恐らく8月頃になるかと。

ただ、その分一般の方が読みやすく、理解しやすく、身体に興味を持ち、巷で言われる健康常識や現代医療事情にも切り込む自信の内容となっていますのでご期待下さい。

歪みが痛みの原因ではなく、ゆがんでいる箇所に炎症が起こっていることが痛みや痺れの原因であることにまず触れ、その炎症となる要因や対処法に言及することが本書の狙いといえるかもしれません。

身体の歪みのみならず、栄養の歪み、健康常識の歪み等についても解説しています。

腰の歪み、肩の歪み、メンタルケア、東洋医学的季節のレシピの4表題となり計106話の一話毎のコラム形式となっています!

また、自費出版や協力出版ではなく大学教育出版からの出版企画になります。

主に大学で使用される教科書を中心に刊行する専門の出版社ですが健康・一般の分類に入ります。

タイトルはまだ完全に決定ではありませんが、「新常識!身体の歪みと健康学百般」とほぼなるよていです。思い切りましたね~(笑)

また、ご報告させて頂きますのご期待下さい♪

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2016年5月 3日 (火)

連休の予定

こんにちは!院長の佐々木です。

今回のゴールデンウィークは10連休なんて方もいらっしゃるようですが、いかがお過ごしでしょうか。気候も穏やかで一年で最高のシーズンといえるかもしれません。

この時期は何よりも電車が空いていて出勤には最高です。休むのがもったいない・・という理由では勿論ありませんが例年通り連休中も変わらず営業しております(施術受付のみ、アカデミーはお休み)。

現在少子高齢化を危惧され、少子化を何とかしなきゃ!と叫ばれています。このまま少子化が進み高齢者が増え続けると・・大丈夫です。その間30年ほどは年金や医療費等税務上の問題や他様々な分野でその歪の影響はあるとの予想ですが、その期間を過ぎれば相対的な人口比率は落ち着くのだそうです。

今がその過渡期だから、マスコミや政府が大騒ぎしているから不安を煽られているだけで、その先を考えれば心配ないんです。

大体日本の国土に対して人口が明らかに多いのであって、今の国土で換算すると6000~7000万人くらいがちょうどいいのだそうです。

地方と都心部の比率のギャップも凄いものです。5000万人くらい人口が減ると今の連休中の電車割合になるのでしょうか。それはすごくいい(笑)。

それだけでも日本人のストレスはかなり軽減されるかもしれません。もっと心に余裕が出来て豊かな精神性が生まれやすい環境になるかもしれない。

次世代以降がうらましい!どんどん良くなる世の中です。もっと楽観していいんですよ。

というわけで連休中も元気に営業中♪良い休日をお過ごし下さい。

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