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2016年7月16日 (土)

ぎっくり腰、骨盤矯正について

一般的にぎっくり腰は何か特別な動作とか重いものを持った、というケース以上に、ちょっと前かがみになった、くしゃみや咳をした、という普段の日常動作で発症するパターンが少なくありません。また、瞬間的な痛みではないにしても、一日の間で、徐々に痛みが増して、どんどん姿勢が保持できなくなった、というケースもあります。

部位としては最も多いのが骨盤の中にある、仙腸関節になります。

中心に仙骨があり、両サイドに腸骨が連結してひとつのユニットになっています。左右どちらかの仙骨と腸骨の関節面=仙腸関節が捻挫を起こした状態がぎっくり腰なわけです。

また、仙骨は背骨の土台となっており、腰の背骨=腰椎の一番下の骨、腰椎5番目とこれまた関節として接しています(腰仙関節)。

つまり捻挫を起こした仙腸関節を修復するだけでは不十分で腰椎5番も連動しているので、前述の腰仙関節の矯正も行う必要があります。

一般的には腸骨の歪みは、前後方変位、外内方向開閉変位、上下方移動変位の3次元方向のパターンがあります。また仙骨も同様3次元方向、つまり前後屈、回旋捻転、左右側屈方向の変位が現れます。通常は2次元までは普通に歪んでおり、日常では痛み、違和感等、特別悪さはしませんが、前後屈が加わって3次元の歪みが重なり、それぞれの関節部に炎症を伴うと痛みが強くなり、要となる仙腸関節は胴体を支えられなくこともあり、大きな傾き、姿勢不良を伴うことにもなります。

腸骨の変位の影響で下肢の長さに差がでますが、これは日常誰にでも存在し、取り立てて騒ぐ必要もないし、わざわざ矯正する必要性もありません。矯正しても歩き出した瞬間から変位、ずれは始まりますから。

だから脚の長さを揃えることは前後方変位の矯正をしただけなので、骨盤矯正としてはとても不十分ですが、それをもって骨盤矯正とうたっているところもあるようです・・。

ともかく、仙骨の捻挫と炎症が顕著な場合、腰椎5番、腸骨、仙骨のユニットをそれぞれ3次元のバランスを正確に整復して矯正する事は有意義になります。

何故、強い炎症が発症するかというと、身体が交感神経優位な状態が継続しているからです。何度も指摘しているように、骨盤の歪みそのものは特別なことでは決してなく、どんなに日々ストレッチやヨガなどで伸ばしても歪みは必ず存在するので、歪みだけでは痛みや炎症には即つながらない。

歪んでいる箇所の炎症の強度が問題なわけです。

ひとつは骨盤内蔵神経・・、骨盤内の臓器である泌尿器や生殖器等の内臓の炎症によって腰椎下部や仙骨神経が炎症を伴い、それぞれの関節が3次元的アンバランスを起こし、圧力が増したところに、外部(前かがみ、くしゃみなど)のプレッシャーも重なり力学的なバランスを崩すこと。そして胴体の腹筋群が継続的に緊張が続いていること。

更にストレスが続いたり、アルコールや甘いものの継続摂取によって抗炎症作用をもつステロイドホルモンが枯渇すること、つまりこのホルモンを分泌する副腎が慢性疲労を起こすと強い炎症を伴います。

このように内臓機能低下や病変による腰部神経反射に伴う炎症、腹筋群の過緊張、飲食習慣、そして何より最も大きな因子となるストレス=心因性が身体を交感神経優位にし、循環不良や筋肉緊張を招くことがぎっくり腰の主要因となります。

このぎっくり腰は捻挫なので、足首の捻挫と同様安静にしていれば自然に回復はします。

なのに炎症を増長させる飲酒、入浴、運動、甘いもの・・これらを更に懲りずに行って重度の痛みを招くケースが多いようです。充分留意して頂けたらと思います。

よく、癖になる、とか、数年前に1度やってるからその影響で今も腰の痛みを感じるんじゃないかと耳にしますが、前述のメカニズムにより、そういうことはあり得ません。

ストレスをいつも抱えていること、内臓不良を起こす飲食習慣やライフスタイル、これらが交感神経優位体質を招いているだけで、癖ということではありませんし、年齢や運動不足、普段の姿勢なども一切関係ありません。再発は全て自業自得なのですが、そういったメカニズムを情報としてつかんでいればラッキーですね。

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