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2017年4月

2017年4月21日 (金)

糖が身体に及ぼす影響とその対策 その5

前回のコラムに引き続き、糖化が身体に及ぼす具体的な影響について解説します。

◎ アレルギー

花粉症、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギーも、糖の継続・過剰摂取が原因です。自己免疫疾患の典型的な症状のひとつであるアレルギーは免疫細胞であるリンパ球の不活性やその減少が原因で起こりますが、これはリンパを生成する脾臓が弱っていたり炎症を起こしたりしているからです。リンパは外部から進入した異物はもとより、体内のがん細胞に対しても抗体をつくって無力化するので、「免疫力がある」とはリンパ力があること、といえます。リンパの働きに個人差があるのは、糖の継続的摂取量、またストレス時等に発生しやすい炎症の抑制作用や血糖値のコントロール作用をもつステロイドホルモンの分泌頻度が鍵を握るからです。

糖はあらゆる細胞と糖化しますが、リンパ球と糖化するとリンパの不活性が起こり、免疫低下の決定的要因になります。

また、ブドウ糖・果糖などの単糖類、砂糖などの二糖類は、分子構造がシンプルなため急激に血糖値を上昇させますが、上昇が速い分急激に下降します。巷では、糖は身体活動のエネルギー源といわれているようですが、持続性や耐久力に乏しいために当てはまりませんし、脳の活動に良いというのも大きな誤りです。血糖値の急激な下降は、副腎に危険を認識させ、再び血糖値を上昇させます。この役割はステロイドホルモンが担うため、糖を摂取する毎にステロイドホルモンを分泌し続ける副腎は疲労するのです。

ステロイドホルモンはストレスを感じたときにも分泌され、血糖値を安定させ、血管や内臓等の炎症(ストレスにより交感神経が優位となり、活性酸素が発生して細胞を傷つける)を抑制する働きを持っています。しかし、ステロイドホルモンは炎症を抑える際に身体を糖化させ、冷やし、リンパの働きを抑制し、リンパ節も萎縮させます。つまり、糖の摂取は糖化と同時にリンパ力の低下を招くため、免疫力を決定的に弱め、アレルギー体質の原因となるのです。果物や菓子類を絶ち、ごはんや麺類等の炭水化物の摂取割合を抑えることで副腎の疲労は回復し、リンパ球を生成する脾臓も機能を取り戻し、アレルギー症状は徐々に改善します。

身体の機能を一定に保つ自律神経系は、交感神経系(緊張、筋・血管収縮、心拍上昇等)と副交感神経系(弛緩、内臓活動、血圧や心拍安定)で成り立っています。同じ免疫活動でも、交感神経が優位だと白血球内の顆粒球細胞が主に稼動し、副交感神経が速やかに活動していれば白血球内のリンパ球細胞が主に稼動します。つまりアレルギー反応は、交感神経優位な状態で顆粒球が主に活動しているということです。

顆粒球は菌を撃退しますが、その際に活性酸素を発生させて周辺の細胞を傷つけ、炎症を起こしやすくします。皮膚炎などはまさに交感神経系=顆粒球系の仕業です。

交感神経優位の状態を招く主な原因はストレスですが、糖の摂取もそれに拍車をかけます。気管支喘息や肺炎も、糖を絶つことで克服することが可能です。鼻や喉、気管の粘膜にはリンパ球が付着してウイルスをキャッチするので、糖を絶ってリンパ力を取り戻すと同時に、粘膜を形成するビタミンA等の補給が必要になります。

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